書籍紹介

CFOの”教科書”

会計士・税理士や財務部・経理・経営企画のその先にあるCFOという役職について記事を書きます。

今回は「CFOの”教科書”」と題して、CFOについて論じられた書籍を5冊紹介したいと思います。実際のCFOが書いた書籍や会計ファームがまとめた本、CFOを目指す人向けの書籍の3つに分けて進めていきます。

CFO実務者編

CFOのことであれば、CFOに聞くのが最も効果的です。

しかし、第一線で活躍されているCFOの話を直接聞くことは容易なことではありません。CFOの中には講座・講演を多く実施している方もいらっしゃいますが、それでも少数派でしょう。ここではその他の選択肢として、CFOが自身の経験についてCFOについてまとめた書籍を紹介します。

日本企業初のCFOが振り返るソニー財務戦略史


日本企業初のCFOが振り返るソニー財務戦略史
はソニーで財務・会計に携わり日本企業として初のCFOとなったと言われる伊庭保氏による書籍です。伊庭氏がソニーの中で取り組んだ経験や実際に課題だったことが論じられ、理想のCFO像についても言及があります。現在では様々な事業に多角化し、世界に誇るブランドとなったソニー。その財務的基盤を築いたCFOがファイナンスからグローバル経営をとらえ直します。

CFOの挑戦

CFOの挑戦―――最高財務責任者が担うコーポレートガバナンスと企業価値創造

日本経済の流れやコーポレートガバナンスといったマクロな動き、企業におけるCFOが果たすべき役割、次世代のCFOの育成論といった内容が載っています。著者の藤田純孝氏は伊藤忠商事株式会社にてCFOを務められ、現在は日本CFO協会にて理事長として後進育成を行っています。

会計ファーム編

企業のCFOと接する機会が多いのは、会計ファームです。上場企業であれば監査として、またアドバイザリーや税務コンサルなど多様な局面でCFOや財務部・経理部とコミュニケーションをとります。以下では、大手会計ファームがまとめたCFOに関する書籍を見てみましょう。

実践CFO経営


実践CFO経営 これからの経理財務部門における役割と実務
はデロイト・トーマツ・グループが2018年に出版したこれからのCFO経営のための書籍です。IFRSやリスクマネジメント、M&Aといった論点からITの進化と活用などといった論点まで広くカバーされています。また最後には実際のCFOへのインタビューも載っています。

デジタルCFO


デジタルCFO
はEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングがまとめたこれからのデジタル時代で価値を生むCFOのための書籍です。ERPやRPA、人工知能やブロックチェーンといった現在の技術トレンドを抑えたうえで、その中でCFOは果たすべき役割について論じられます。

キャリア編

CFOを目指すキャリア戦略


CFOを目指すキャリア戦略
はCFOをその機能や役割だけでなく、そこをキャリアとして目指すために書かれた珍しい書籍です。スキル・能力を述べたのちにキャリア開発や適性要件といった内容や、企業タイプ・CFOのタイプ別にその要件が記載されています。これからCFOを志す方にオススメの書籍です。

将来から今を逆算する

企業の種類や時期が異なれば、そのCFOに求められる役割・機能も異なります。したがって、絶対の答えを提示できるCFOの教科書はありません。しかし、将来自分が目指すCFOの理想像を考えながら、日々の業務に励むためにはこれらの書籍がきっと役にたちます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。