監査法人×AI

有限責任あずさ監査法人のAI活用事例

KPMGの一員であるあずさ監査法人がどのような領域でのAI活用に力を入れているのか調査していきたいと思います。

次世代監査技術研究室

あずさ監査法人には「次世代監査技術研究室」というチームがあります。ここではIT専門家やデータサイエンティストが分析結果や知見を監査チームに提供することや、監査上の判断の支援をするシステムの開発がメインに行われています。

次世代監査技術の導入事例

高度なデータ解析

不正シナリオを作り、可視化、統計の技術を用いた異常分析をしています

財務諸表分析/不正リスク分析モデル

過去の財務数値や同業他社比較を行っています

AI技術を活用したQ&Aシステム

自然言語処理を使って、会計、監査、不正事例について教えてくれるQ&Aボット「KOMEI」を開発しています

データ処理の集約化・高度化

データの加工、集計といったデータ処理の集約化、効率化を行っています

RPAの監査への導入

定例作業をロボットが行うようにして、会計士がより高度な判断業務に集中できるようにしています

出典:次世代監査技術の導入事例

あずさ監査法人はデジタル監査を強化

データ分析の強化

現在の次世代監査技術研究室には会計士とIT(情報技術)系技術者、データ分析専門家がそれぞれ約20人所属する。不正検知など監査に役立つ技術として特にデータ分析に着目しており、増員で50人以上をデータ分析専門家が占める体制にする考え

出典:あずさ、デジタル監査100人体制へ AIで不正検知も:日本経済新聞、2018年11月2日

データ分析はデータ可視化と組み合わせることで、公認会計士がわかりやすいデータに変換することに主眼が置かれます。データ分析の結果をもとに、公認会計士が判断を行います。

AIが不正の可能性を判定

企業内の会計処理データのパターンからAIが不正の可能性を示唆するような、実際の監査へのAI活用も「今後1~2年で始まる」(次世代監査技術研究室の小川勤室長)とした。

出典:あずさ、デジタル監査100人体制へ AIで不正検知も:日本経済新聞、2018年11月2日

しかし、次の問題点も指摘されています。

  • 不正の判定には会計処理のデータだけではなく、不定形の文書なども考慮する必要がある
  • 日本語は自然言語処理が難しく、AIの開発が難航するおそれがある

あずさ監査法人はAI活用に力を入れている

あずさ監査法人もAIについてのコメントを多く出しています。しかし、まだ実用には程遠いといった印象です。HPにある情報も、ぼんやりとしたものばかりで、他のBIG4はすでにアルゴリズムの特許などを取得していますから、それに比べると研究が遅れているようです。AIの重要性はわかっているようですので、今後に期待です。

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